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坊主頭が似合う男性について語ります。

「夢の中の男」第18回

○不可説界、街の広場 (夕方)
 街の広場で慧達は旅費を稼ぐために大道芸をやる。
定児「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。幸せを運ぶ青い鳥が美しい声で歌うよ。御代は見て聞いてからで結構だよ」
 観客が集まる。サンポーが美しく心に染み入るような声で歌う。
サンポー「気になる人のあとを追い、不思議の国に迷い込む。虹の彼方で待つ人は
心優しく強い人。出会えたことの喜びに、胸の鼓動は鳴り止まぬ」
 サンポーが歌い終わり、慧が観客からの投げ銭を集める。すると、四十歳くらい
の身なりのいい男が慧のほうに近づいてくる。
男「素晴らしい歌ですね。わたくし、この街の外れに住んでいる衛元と申します。是非わたくしのうちでも歌っていただきたいのですが、いかがでしょう」
慧「(定児のほうを見て)どうしましょうか」
定児「断る理由もないし、お邪魔させてもらおうか」
 慧達は衛元について行く。

○中国風の屋敷
 慧達は青い屋根の中国風の屋敷の前に着く。そして、衛元に案内されて、屋敷の大広間に通される。
衛元「皆様、本日はわたくしの屋敷にお出でいただき誠にありがとうございます。それでは早速サンポーさんのお歌をお聞かせください」
 サンポーが歌う。歌っている間、桜の花びらが舞い落ちる。
サンポー「恋する人と旅をして、苦しいことに行き当たる。
きつい試練を乗り越えて、友のもとへとたどりつく。
信じることの喜びに、顔の輝き消え失せぬ」
衛元「(うれしそうに)素晴らしい。今夜はこの屋敷にお泊りください。宴の用意をしますので、その間みなさんはお風呂にでもお入りください」
 サンポーは庭で水浴びをするので、慧と定児が使用人の男に浴室まで案内してもらう。

○浴室
 温泉宿にでもあるような大浴場。慧と定児は浴槽につかっている。
慧「定児さん」
定児「何だい、真面目な顔して」
慧「僕、定児さんと出会えて本当によかったです」
定児「俺も慧君と一緒にいられるのがうれしい」
慧「ずっと一緒にいたいな」と言って、定児の身体を見つめる。
慧「それにしても定児さん、いいガタイしてますね」
定児「(得意げに)そうだろう。一応毎日鍛えてるからな」

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