坊主頭が似合う男性について語ります。
○炎の部屋
炎の部屋の前に慧達が着く。慧は合掌して呪文を唱え始める。
慧「オン・アラパチャナ」
定児は刀を抜き、部屋の戸を開け、
定児「やあ」と叫んで、炎の中に飛び込み、刀を振り回す。
○屋外 (朝)
屋敷は消え、慧達は空き地にいる。そこに衛元が現れる。
定児「(衛元をにらんで)お前、どういうつもりで」
衛元「わたくし、実は幻影道士と申しまして、大魔王波旬様の御命令でみなさんをあのような目に」
定児「波旬だと」と言って、刀の刃を幻影道士に向ける。
幻影道士「待ってください。術が敗れた以上、みなさんと争うつもりはありません」
定児は刀をしまう。
幻影道士「ありがとうございます。それではごきげんよう」
白い煙が幻影道士を囲む。煙が消えると、幻影道士の姿もなくなっている。
定児「逃げ足の速いやつだな」
慧「いいじゃないですか。先を急ぎましょう」
定児「それにしても腹減った」
サンポー「すべてが幻だったのだから無理もない」
すると、空から男の声が聞こえてくる。
声「サンポーよ、時が迫っている。我のもとに急げ」
サンポー「わかりました」
慧「(声に聞き覚えがあるような感じで)あの声」
サンポー「慧に定児、二人を急いで連れて行かないといけないところがあるの」
定児「どこに」
サンポー「いいから、わたしに任せて」と言って、大きな白い獅子に変身する。
慧と定児は突然のことに驚いた様子。
サンポー「さあ、二人ともわたしの背中に乗って」
慧と定児はサンポーの背中に乗る。
サンポー「しっかりつかまっていなさいよ」
サンポーは空に上がり、空中を飛んで行く。
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