坊主頭が似合う男性について語ります。
○寺院の境内
慧と定児は二人だけで話している。
定児「どうしたんだ?」
慧「定児さんのことが心配なんです」
定児「今まで何度もピンチを切り抜けてきたじゃないか」
慧「大魔王は違います。命を失うかもしれませんよ」
定児「男なら命をかけなければならないことがある。今がそのときだ」
慧「(涙目で強い口調で)定児さんを失いとうなかっ!」
定児は右手を慧の左肩に置いて静かに言う。
定児「俺たちがやらなきゃ誰がやる」
定児は一人でその場を去ろうとする。
慧「待ってください。一人では行かせません」
定児「わかってくれたか」
慧「定児さんと一緒にいたい。ただそれだけです」
定児は微笑して、慧の背中に手を回す。二人は横に並んで歩いて、文殊菩薩の前に戻る。
○寺院の屋内
文殊菩薩の前に慧と定児がいる。サンポーは菩薩の脇にいる。
文殊菩薩「慧に渡すものがある」
菩薩は空中から巻物を出現させ、巻物を手に取る。
文殊菩薩「何か困ったときはこの巻物を開くがよい。汝の助けになるはずだ」
慧はうやうやしい態度で菩薩から巻物を受け取る。すると、慧と定児のそばに白い光の門が出現する
文殊菩薩「大魔王波旬は玄界灘に新しくできた島にいる。その光の門を通って行け」
慧と定児は菩薩に一礼すると白い光の中に飛び込む。
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