坊主頭が似合う男性について語ります。
めんたいぴりり第一部のあらすじを紹介しているページが見当たらないので、このブログで紹介することにした。
第一部の構成は単純に時系列を追っていくものではなく、冒頭でまず昭和50年釜山港での2人の主人公海野俊之と千代子の会話のシーンが映った後、千代子による昭和19~20年と青年時代(昭和4年)の回想とが交錯するものになっている。
まず、物語の大枠に当たる2人の大人時代のあらすじを紹介すると、満州で海野夫妻と2人の息子は幸せに暮らしていたのだが、昭和19年突然海野俊之が軍隊に召集され沖縄に向かう。沖縄で俊之は苦戦して戦友を失うが、何とか生き延びる。一方、残された妻の千代子と2人の息子はソ連の参戦を知り、急いで満州から日本へ逃げることになるが、その途中悲しく辛い体験をする。が、なんとか博多港までたどり着き、俊之と再会する。
この物語の流れに時々千代子が昔のことを思い出すという形で俊之(16歳)と千代子(15歳)の釜山での青年時代のことが描かれる。草梁市場で千代子が明太子を買おうとした時、明太博士を自称する俊之が千代子に声をかける。この時から俊之は千代子に一応好意は抱いたようだが、千代子は俊之に関する悪い噂を聞いていたので、はじめは俊之のことをあまりよく思っていなかった。しかし、俊之からいいものを見せてやるから競走をしないかと言われる。後日千代子が三味線の稽古中に、俊之が木に登って手を振り千代子の気を引こうとする。そして、俊之が競走で千代子が勝ったら日本が見える丘を教えてやると言われ、競走をする気になる。
この競走の途中で俊之は千代子にキス(台詞では「接吻」)を迫るが、俊之は千代子に顔を殴られ鼻血を出してしまう。結果は千代子の勝利。
後日千代子は俊之にレース前に約束した通り日本が見えるという丘に案内するように言うが、俊之はあの発言は出まかせだったと言い、また千代子にキスを迫るが、また千代子に顔を殴られて鼻血を出す始末。俊之は約束を果たす代わりにおいしい明太を食わせてやると言う。俊之は千代子を朝鮮人の父と日本人の母との間に生まれた李老人のところへ連れて行く。ところが、そこへ日本人から食べ物を盗んだ朝鮮人の少年が突然逃げ込んできて近くに隠れる。日本人の男が少年を追ってきたが、俊之は少年をかくまう。男が行ってしまった後、李老人は少年を叱りお金をいくらか渡してその場を立ち去らせる。すると、李老人が急に苦しそうに咳き込んだので、俊之と千代子は老人を家まで連れて行く。
李老人の小屋で、千代子は老人から彼の母親が使っていた櫛をもらい、俊之は老人が描いた博多祇園山笠の絵をもらう。海岸でよく耳をすませば博多の音が聞こえると李老人に言われ、千代子はすぐに博多の音を聞くことができたが、俊之はかなり時間がたって聞くことができたようだ。
俊之は李老人にまた山笠を見せたいと思い、学校で級友たちに山笠の絵を見せるが誰も山笠のことは知らない。しかし、たまたま教室に現れて山笠の絵を見た男性教師が実は博多っ子であることがわかり、この教師の指導の下に山笠の準備が進められる。そして、飾り付の終わった山笠をいよいよ男子たちが担ぐことになるが、各自が勝手に動くので山笠はその場をぐるぐると回るばかり。そのうちに俊之の褌が外れてしまうというハプニングが起こり、近くにいた女学校の生徒たちは悲鳴を上げるが、お尻丸出しの俊之は平然と褌を締め直すのだった。
その帰路、俊之と千代子は李老人の小屋が燃えているのに気付く。そこへ朝鮮人の男性が現れ、2人に李老人は前日に亡くなったと告げる。
そして、山笠のお披露目の日、街で千代子は山笠を担いでいる俊之に向かって愛の告白をし、俊之はこれに笑顔で手を振って応えた。
なお、第一部のあらすじは北九州フィルムコミッションのブログにも写真付きで載っている。
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